筆者の質問に対し、同社長は「われわれはこれまで『4つのプラットフォーム』の中で幅広い製品をテストし、(世界の)マーケットに出してきた。時期が来れば、よりよい製品を提供する」と回答し、参入の可能性を否定しなかった。
同社長が言及した「プラットフォーム」とは、PMJの親会社・米Philip Morris International(PMI)が研究・開発しているRRP(リスク低減製品)の技術領域を指す。
内部に搭載したカーボンチップを加熱することでたばこに熱を伝えるタイプや、ニコチン入り液体を熱で気化させて、その蒸気(ベイパー)を吸い込むタイプなど4カテゴリーが存在し、PMIは各国の規制や状況に即したものを市場に出す方針を掲げている。
法規制の関係上、日本ではアイコスのみ展開しているが、ゴー社長は「(今後も)ユーザーの嗜好に合わせて製品開発を行い、リーダーとしてのポジションを確固たるものにしていく」とコメント。詳細や時期への言及は避けたが、最後まで否定的な見解は示さなかった。
他社に先駆けて参入したことによる先行者利益を得ているほか、デバイスのスタイリッシュさや風味などの面も評価され、市場で大きなシェアを持つアイコス。“焼き芋っぽい”などと評される独特の臭いを苦手とする声が一部にあったことは事実だが、仮に「低温加熱式」を開発し、この課題を改善すれば、さらに普及する可能性は大いにある。
今後はどのような新型アイコスが登場するのか、フィリップモリスの動きから目が離せない。
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