インタビュー
» 2019年02月06日 08時00分 公開

水曜インタビュー劇場(指導員公演):最後に出なかった「ガンダム」は、どのようにして殻を破ったのか (5/7)

[土肥義則,ITmedia]

実際につくってみないとよく分からない

土肥: そんなことが現実にあるのですか? 失礼ながら、プラモデルに長年携わってこられたプロ中のプロが、素人のような失敗をするなんて。

長谷川: 「76ミリ以内であれば大丈夫」なので、その枠内で収めていたのですが、それ以上のところがありまして。納期が迫っていたので、もうギリギリの状態でした。

ガンダムヘッドの開発を担当したバンダイの長谷川淳さん(C)創通・サンライズ

土肥: ピンチをどのようにして乗り越えられたのでしょうか?

長谷川: たくさんの人から「このようにすればいいんじゃないの?」「こーすればどうかな?」といった意見をいただいたのですが、どれもしっくりこなくて。本体の部分はできるだけ手をつけたくなかったので、なにかいい方法はないかなあと考えました。当初、アゴの部分はくっ付いていたのですが、取り外せるようにしました。このほかに、収め方を変えるなどして、なんとか完成することができました。

 ガンダムヘッドの設計・開発は、ものすごく楽しかったんです。「ここに色を入れると、見栄えがよくなるよね」「形状をこのようにすれば、カッコよくなるよね」といった会話をしながら、少しずつ完成に近づけていきました。しかし、最後の最後で、こんなことになるなんて……。

土肥: 上り坂、下り坂、マサカですね。

長谷川: カプセルトイの商品をつくる上で、難しいことはやはり「サイズ」。上限が決まっているので、その枠に納めなければいけません。図面上では問題がなくても、実際につくってみないとよく分からない部分がある。今回の場合、ある角度によっては出てきて、ある角度によっては出てこなかった。微妙な差だったので、事前に問題を発見することができませんでした。

(C)創通・サンライズ

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