一方の宮崎は2月中旬を過ぎると、第2次キャンプ開始とともにチーム数が減り、ソフトバンク、西武、オリックスの3球団のみ。本土からのアクセスは那覇よりも良好で、ファンの来場者数でも“圧勝”しているものの、どうしても沖縄に比べてヒンヤリしているため、過ごしやすさの面ではなかなか太刀打ちできない。
そこで宮崎県側が腐心しながら推し進めたのは、キャンプ地への新施設建設に伴う血税投入だ。先行投資することによって各球団の心象を良くし、ひいては莫大な経済効果を生み出す宮崎キャンプの継続化につなげたいという思いがあったのである。
15年からオリックスが春季キャンプを行っている宮崎市営清武総合運動公園も、宮崎市側が20億円以上も費やし、大掛かりな改修工事を経て立派な施設に生まれ変わった。「血税を投入するとは何事か」などという反対意見もある中、突っぱねて強行した行政の“努力”が報われ、宮古島から清武へのオリックスのキャンプ誘致に成功したのである。
そして先に挙げた巨人も例外ではなく、宮崎県側が屋内型新ブルペンとサブグラウンドを突貫工事でつくり上げたことも功を奏し、浮上しかけていた「那覇完全移転プラン」は、一時凍結される見通しとなった模様だ。
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