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» 2019年02月14日 12時40分 公開

たったの「月2.6時間」:物流系職種の残業が少ない企業ランキング JR東日本やJALを抑えて1位になったのは……

物流系職種で残業時間が少ない企業は――。

[今野大一,ITmedia]

 物流系職種で残業時間が少ない企業は? 転職サイト「キャリコネ」などを運営するグローバルウェイがまとめた結果、1位はANA(全日本空輸)で月2.6時間だった。フレックスタイム制度やテレワークの導入など、会社を挙げて働き方改革に取り組んでおり、客室乗務員は乗務便に応じたシフト勤務で、労働時間は週40時間以内(1カ月平均)に設定しているという。

 社員からは「勤務時間は長くない。残業も空港に出向中は多くない」「残業はほとんどない。フライト中に何か会社に引き継ぎたい事象が発生した場合は、レポートを書くために1時間ほど残業することはある。その際の残業代は出ないが、勤務時間としては記録される」などの声が寄せられた。

photo ANAの働き方改革の取り組み(公式Webサイトより)

 2位は2位はJR東日本(東日本旅客鉄道)で5.5時間。2019年春に、26年ぶりに乗務員の勤務体系を大幅に見直す計画だ。泊まり勤務が当たり前という前提をなくし、3時間程度乗務する「短時間行路」を設定するなど、働き方に多様性を持たせている。

 社員からは「駅、車掌、運転士は基本的に泊まり勤務。シフト制なので基本的に残業はない。ただし、毎月勉強があるのでそれは残業となる」「現場の仕事では基本的に残業はなく、シフト制の勤務になっていて定時で帰ることができる」という意見が挙がった。

 3位はJAL(日本航空)で5.9時間。ワークスタイル変革の取り組みなどが評価され、18年に「新・ダイバーシティ経営企業100選」を受賞し、残業時間を月4時間以内にすることを目標としている。

 社員によれば「残業時間はほとんどないので、その点は満足している。勤務時間も外資系よりは短い」「シフト勤務なので、特に残業などはない」という。

 4位は日本郵便で16.8時間。長時間労働是正のため、全国に「仕事の仕方見直し」モデル郵便局を設定した。また、普通郵便の配達を平日のみにする制度改正を要望しており、局員の負担軽減につなげたい考えだ。

 社員からは「基本的には定時で上がれる。36協定にとても敏感なので、どれだけ忙しくても残業は1日4時間まで。ワークライフバランスはしっかりしている」「残業は強要されない。残業する場合は上長の許可が必要で、残業が必要な場合は上長から聞きにきてくれた。休日出勤はあるが、振替休日がしっかりともらえる。有休が取得しやすいこともあり、プライベートは充実している」との意見が出た。

 5位はヤマト運輸で36.3時間。宅配便総量のコントロール、基本運賃の値上げなど、いち早く労働環境の改善・整備に着手してきた。午後勤務専門のドライバー「アンカーキャスト」を導入し、労働力確保・人材不足解消を狙っている。

 「雇用形態にかかわらず、全従業員の出退勤はタイムカードで管理されており、1分単位で残業代が計算される。休日に出勤を求められるケースもあるが、断ることもできる。全体的に法令順守意識がしっかりしている」という。

 また、「所定労働時間が月間で決められており、それを超えると強制的に休暇を取ることになり、社内の労働管理体制はしっかりとしている」との声もあった。

photo 物流系職種の「残業が少ない企業」ランキング(=グローバルウェイ調べ)

 物流系職種とは、物品や旅客の輸送工程に携わるドライバー、パイロット、フライトアテンダント、鉄道乗務員、船舶乗務員、倉庫管理などが対象となっている。特に、運送関連企業は昨今のネット通販拡大に伴う宅配便取扱量・再配達数の増加やドライバー不足による長時間労働が大きな社会問題になっている。

 調査は、『日経業界地図 2018年版』(日本経済新聞出版社)を対象として、15年4月1日〜18年3月31日に、「キャリコネ」に「物流系職種」のユーザーから給与・残業情報が10件以上寄せられた企業をランキング化した。

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