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» 2019年03月05日 08時10分 公開

スピン経済の歩き方:セブンのバイトが、ファミマのおにぎりを売るのはどうか? 24時間営業を続ける方法 (2/5)

[窪田順生,ITmedia]

コンビニ3社で「店舗の共有化」

 では、どうすればいいのか。

 個人的には、遅かれ早かれ、コンビニ3社で話し合って「店舗の共有化」を進めていくしか道はないのではないかと思っている。1つの店舗の内部に、複数のコンビニがシェアハウスのように同居するのだ。

 もちろん、ただガッチャンコしただけでは、とても1つの店舗に収まりきらない。そこで同じような品ぞろえをしている売り場に関しては、思い切って「共有」してしまうのだ。

 一部限定商品はあるものの基本的に、飲料、菓子、生活用品、雑誌などはどこのコンビニもそれほど品ぞろえに大差はないので、このあたりは入居するFCオーナーたちの共同経営にしてしまう。一方、コンビニごとに差別化している商品、つまり、おにぎりやパン、弁当、レジまわりの食品などは「専有売場」として、売り上げもオペレーションもきっちりと分けるのだ。

 このような「店舗の共有化」が進めば、「地域のバイト不足」という問題がかなり解決できることは言うまでもあるまい。

ファミマの店舗で、セブンのおにぎりを販売する日はくるのか? (写真提供:ゲッティイメージズ)

 共有売場や店舗まわりの仕事は同居するコンビニ同士でシェアするので、バイトの負担は減る。さらに、専有部分に関しても、それぞれのFC本部が認めてくれれば仕事の効率化が可能だ。コンビニバイトはセブンでもファミマでも基本的に仕事は変わらないので、セブンのバイトが、同居するファミマのおにぎりを並べるなんて「ヘルプ」が簡単にできてしまうのだ。

 このようにバイトという限りのある資源を、地域のFCオーナーたちが共有して、効率的に使うことで、「24時間営業」も維持できるかもしれない。

 「はあ? そんなマンガみたいな話が成り立つわけがないだろ、この低脳が!」とブチキレる方も多いだろうが、このように1つの店舗の内部に、競合同士で呉越同舟するスタイルは既にちゃんと成立している。

 その代表が家電量販店の携帯売り場だ。

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