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» 2019年05月25日 05時00分 公開

キンコン西野の仕事術【後編】:キングコング西野が「ディズニーを超える」と公言する3つの理由 (3/5)

[森永康平,ITmedia]

ディズニーがネットのない時代にいてくれてよかった

―――かねて「エンタメで世界を取る」と公言されていますが、いまでも「打倒ウォルト・ディズニー」なのでしょうか? ご自宅のアトリエに「ウォルト・ディズニーを超える!」という張り紙は張ってありますか?

 作業部屋はちょっと移ったのですが、目標は変わっていないですよ(笑)。ウォルト・ディズニーは一番好きですね。

 20歳を回ったころから、エンターテイナーとして誰が一番面白いかと考えたら、やっぱりウォルト・ディズニーだと思って。楽しませている人数が圧倒的に多いという。ディズニーランドとか行ったら最高だなって思うんですよね。みんな笑っているし、「これ作っちゃったんだ」と思って、それはやっぱ超えたいってなりますね。

 「ディズニーを超えたい」って言ったら、ディズニーファンから「死ねっ!」って言われて(笑)。夢の国の住人は他人の夢は全然応援してくれないんですよ(笑)。

―――とてもハードルの高い目標であると思いますが、なぜそれを公言しているのでしょうか?

 理由は3つあります。1つは25歳の時に、頑張って番組がゴールデンに上がって、みなさんに知ってもらえるようになったんですけど、視聴率を一番取っていたのにライブの集客は落ちていたんですよ。つまり、認知度と人気度は全然イコールではなくて。もっというとテレビに出る前くらいの方が人気は全然あったんですね。

 これが僕に限らず、芸人はその道を全員通っているんですよ。

 テレビに出る前とか出だしたときくらいが一番お客を呼べて、テレビに出て当たり前になっちゃたらお客さんが減っちゃうんです。これはいったい何なんだと考えると、結論「物語が終わっちゃったんだな」と思ったんですよ。

 つまり最初に僕たちのことを応援してくれていたときは、西野だったらもしかしたら一番上まで行ってくれるかもしれないと思って、自分たちに張ってくれていたのに、いつのまにか僕たちは、「さんま御殿で爪痕を残す」とか、「ダウンタウンDXで爆笑をとる」とか、そういう風に言っていて。「明石家さんまを超える」とか「ダウンタウンを超える」とは言っていないんですよね。

 「どうやら西野はその辺で落ち着く芸人なんだね」ってバレた瞬間に、お客さんからすると、応援する理由がなくなってしまうんです。

 応援してもらわなきゃいけない人間にとって、まず大事なのは「物語を終わらせちゃダメだ」ということなんですよね。途方もない、しばらくは終わりそうもない所に旗を立てた方が応援してもらえそうだなと。そこで一番遠い場所にいるエンターテイナーは誰かなと考えたときに、それはウォルト・ディズニーだなと(笑)。それが一つ目の理由です。

phot

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