―――インターネットをうまく活用して、どんどん人を巻き込んでいくことで、エンタメで世界を取るということなのですね。
だから映画も100万人に見せるよりは100万人で作ったほうがいいですね。僕は今、映画『えんとつ町のプペル』を作っていて、仮アフレコみたいなものがあるんですけど、先日、お客さんにやってもらったんです。表に出る声ではなくて、アニメーターさんが動きを付けるときに聞く用のせりふをお客さんに言ってもらうんです。
レコーディングスタジオにお客さんに入ってやってもらうんですけど、多分そのお客さんはもう自分が仮アフレコで、自分がその作品にタッチしてしまっているから、それぞれ10人くらいは映画館に友人とかを連れてきてくれるはずなんですよ。
それで、映画のタイトル『えんとつ町のプペル』って最初に出た瞬間に泣くはずなんですよ。自分の作品だから。
そっちの方が多分、お客さんの満足度は高いかもなと思っています。
だから運が良かったですね。ディズニーがインターネットを触っていたら、多分勝ち目はなかった感じがするんですけど、あの時にはなかったので。前まではエンタメを受け取るって言うことが一番気持ちいいことだったんですけど、エンタメの発信側に回れるということが、すごく自分にポイントが入るようになったということですね。
森永康平(もりなが こうへい)
株式会社マネネCEO / 経済アナリスト。証券会社や運用会社にてアナリスト、エコノミストとしてリサーチ業務に従事した後、複数金融機関にて外国株式事業やラップ運用事業を立ち上げる。業務範囲は海外に広がり、インドネシア、台湾、マレーシアなどアジア各国にて新規事業の立ち上げや法人設立を経験し、各法人のCEOおよび取締役を歴任。現在は複数のベンチャー企業のCFO(最高財務責任者)や監査役も兼任している。日本証券アナリスト協会検定会員。株式会社マネネ、Twitter。
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