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ひろゆきが“日本の未来”を憂う理由――「他人は変えられない」ひろゆきの仕事哲学【後編】(3/5 ページ)

» 2019年07月22日 05時00分 公開
[霜田明寛ITmedia]
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「他人は変えられない」

――仮に今、ひろゆきさんが学生だったとしてやはりプログラミングは学びますか? 

 ええ、多分留学して、プログラミングのスキルで生きていこうとすると思います。まあ、プログラミングは仮に言語が通じなくても、実力を証明しやすいスキルなので仕事を得やすいんです。

 前編記事(ひろゆきが語る「“天才”と“狂気”を分けるもの」 )で言った村上春樹の話じゃないですけど、作家・ライターさんは、言語が違えばそもそも内容を読んでもらえないので、他の国に行ったら仕事をする難易度は一気に上がりますもんね。でも、本当に自分に日本が合っているかどうかって、日本から出てみないと分からないじゃないですか。

 だから他の社会を見に行こうとすると思いますね。……と言ったところで、あまり人は変わらないと思いますけど(笑)。

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――今日話を聞いていて思ったのですが、ひろゆきさんは割と、他人に対して過度の期待をしないスタンスですよね(笑)。

 すごく優秀な人なら、他人を変えることができると思うんです。メンタリストのDaiGo(ダイゴ)さんとか、相手が男子限定ですけど生まれつき美人の人とかは、相手をコントロールしやすい(笑)。でも、大半の人は、普通の人なので、他人の考えを変えることってできないし、失敗するんですよね。

――他人は変えられない……と。

 それを前提にして、目の前の課題をどうクリアするかを考えたほうが、解決する可能性は高いと思うんです。『この人の考えを変化させてコントロールしよう』じゃなくて、『この人の説得は難しい中でどう解決しよう』に舵をとったほうが早いですよね。

 “相手の考えが変わらない”ことを受け入れられれば、じゃあ裏金を渡そうか、それとも脅そうか、とかいろいろな発想が出てくるわけじゃないですか(笑)。例えばの話ですけどね。

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