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» 2019年08月17日 04時00分 公開

滝沢秀明がジャニー喜多川の「後継者」となった理由ジャニーズは努力が9割【中編】(4/5 ページ)

[霜田明寛,ITmedia]

なぜ後輩を育てるのか

 16年には、櫻井翔が対談の中で、滝沢のジャニーズ Jr.全体に気を配る20年前から変わらない姿勢を知り、その後輩への面倒見の良さに驚いています。そして「そっちに思い注ぎすぎちゃってさ、自分のことが手薄になっちゃってる時とかないの?」と櫻井は本質的な質問をぶつけます。それに対して「正直あるかもしれない」と答えた滝沢は、その理由をジャニー喜多川への恩返しだ、と語り、こう続けます。

 「ジャニーズという歴史をつないでいく作業もひとつの恩返しかなと思っていて。せっかくジャニーさんが見つけたコたちだから、何かしらの魅力があるだろうし。もったいないじゃん? 失敗したら(*7)」

 このジャニー喜多川への恩返しをしたいという気持ちの根底には、かつてのジャニー喜多川とのこんなエピソードがあるようです。

 「15、16 才のころかな、“ユーに10あげるから1返しなさい”って言われたことがあって。それは、Jr.がテレビ局の人にあいさつをしなくて、ジャニーさんに怒られたときの言葉なんです。チャンスや環境、全てを与える。あいさつは1だ。だから最低限、あいさつはしろって。本当に全てを与えられていたので、少しでも返したいんですけどね。ただ、与えていただいたものの大きさを考えると、どんだけ恩返ししても足りない(*14)」

 ジャニー喜多川から与えられたものを後輩に返し続けてきたようにも見える滝沢。自身の芸能活動も続けながら、後輩の面倒も見る「プレイングマネジャー」を続けてきたのは、“最初に全てを与えられた者”なりの恩返しなのかもしれません。

 そして、36歳を迎えた18年、滝沢は芸能活動からの引退を表明。ジャニーズ Jr.の育成や、コンサート、舞台などのプロデュース業に専念することになりました。プレイングマネジャーとして自身も芸能活動を続けながら育成する道もあったものの、滝沢は「ジュニアといえども、やっぱりみんな人生をかけて活動しているので、僕もやっぱり人生をかけなければいけない(*3)」と強い意志を語ります。

 「僕はジャニーズが大好きなんです」「僕たちが知ってるいいジャニーズを伝えていきたい(*3)」と語る姿には迷いがありません。引退発表時に、ジャニー喜多川は「『ジャニーズJr.たちの育成で、ジャニーさんを手伝いたい。』と言ってくれた時、私は驚きと共に嬉しくて涙がこぼれそうでした(*15)」とコメント。ジャニー喜多川にかつて言われた、「ユーに10あげるから1返しなさい」について、引退直前のタイミングで中居正広に「いくつくらい返せた?」と聞かれた滝沢秀明は、「まだ1個も返せてないと思います」と答えました(*3)。

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