オーダースーツ事業で好調のFABRIC TOKYO(ファブリックトウキョウ、東京都渋谷区)が、新ブランド「STAMP」を立ち上げる。ITエンジニアやクリエイターなどの「クリエイティブワーカー層」に向け、無人店舗で計測から販売までのサービスを提供する。
ファブリックトウキョウは、これまでスーツを販売してきた。リアル店舗で身体計測を行い、趣味・趣向などのデータも加えたパーソナルデータをクラウド上に保存。ユーザーは、保存されたデータを基に、好きなときにスーツを購入できる。この「スマートオーダー」と呼ばれる仕組みと、ユーザーのライフスタイルに寄り添うコンセプト「Fit Your Life」で、売り上げは2017〜19年までの3年間に毎年200%の成長を続けている。
新ブランドのSTAMPでは、ターゲットに「スーツを着ない層」を据えた。担当者によれば「IT系の労働者はガジェットツールや、気に入ったものに対してお金を惜しまない傾向がある」という。また、「デニムはお気に入りのブランドを購入するというよりも、消耗品的に買われる傾向にある」と分析。こうしたデニムの買われ方に新たなビジネスチャンスを見出し、逆説的に「長く使えるデニム」を提案する。価格は未公開だが1万〜2万円ほどの価格帯で、伸縮性があったり、洗濯しても色落ちしなかったりと長く使えるようなデニムを提供する。
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