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ホリエモンが斬る! “予防”というインセンティブなき「国民皆保険の欠陥」堀江貴文が語る「予防医療」(6/7 ページ)

» 2019年10月12日 05時00分 公開
[田中圭太郎ITmedia]
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運動を駄目にしている原因は学校教育

堀江: 僕は定期的に運動していますし、筋肉もつけています。ずっと座っていたとしても、ストレッチとか筋肉トレーニングをやっていると、腰痛になりにくくなるんですよ。そういうことも今後協会としてはやっていきたいなと思っていますけど、言うほどなかなか進まないですね。

金子: みなさん予防にお金を使うよりも、おいしいご飯を食べるとか、旅行に行くみたいなところに使いますよね。

堀江: でもね、運動を駄目にしている原因の一つは学校教育だと思うんですよ。学校教育の運動は、できない人にとってみると苦痛でしかない。100m走で20秒かかる人はやりたくないですよね。僕も小学校の頃とかは運動はそんなに好きじゃなかった。まわりと比較されたりするから。

金子: みんなで同じことをやるから、できない人が目立ちますしね。

堀江: そう。だけど武井壮さんは、僕を3カ月トレーニングさせたら、100m走を11秒台で走らせることができると言うわけですよ。100m11秒台だと、たぶん20歩くらいですが、一歩一歩全部形が違うらしいです。理想的に言うと、エネルギーを全て横方向に使いたいけれども、足を使って走るので上に余計なエネルギーを使っている。

三輪: なるほど。ぴょんぴょんはねているんですね。

堀江: それをできるだけ横方向のエネルギーに変えていくという姿勢が、スタートしてから最後の20歩まで、全部違うそうです。この姿勢と足の形を暗記すると話していました。

三輪: すごくやってみたくなりますね。教えてもらえないと、うまくならないですものね。

堀江: マンツーマンで、最先端というか、一番やりやすいような教え方をしてくれるとうまくなる度合いが違いますよね。

金子: それはそうですよね。できる人がやり方を教えてくれるわけですからね。

堀江: 僕は大人になってから割とスポーツをやるようになったんだけど、小学校の頃とかは、周りと比較されたりもして、そんなに運動は好きじゃなかったですね。いまはYouTubeもあります。YouTubeを見て覚えられる人は覚えちゃうので。僕の後輩とか、ゴルフが最近、飛躍的にうまくなって。前は全然僕の方がスコアも良かったのに、最近はよく負けるんですよ。「お前どうしたの? 何してるの?」って言ったら、「YouTubeで覚えました」って。

三輪: すごい。そんなにいい教材が、そこにあるわけですね。

堀江: オンライン教材って、ある程度自分で学べる人たち、偏差値50以上くらいの人は、動画教材のほうがいいんですよ。だって動画教材でページビューを取れる人たちって、一番教え方がうまいですよ。

金子: 確かに。それはそうですよね。

堀江: その辺のゴルフレッスンスクールのレッスンプロよりも全然うまいですよ。

三輪: 再生回数が評価につながっているわけですよね。

堀江: だから動画を見てできるんですよね。運動が苦手な人っていうか、運動をやらない人って、たぶん運動ができなかった自分へのトラウマがすごいと思うんですよ。でも大人になったら、別に多少運動ができなくても、バカにしたりしないじゃないですか。

三輪: 確かに小学校とかだと、「速く走る人がかっこいい」みたいな指標ができてしまっていますものね。それとはまた別に、「大人になってからの運動の仕方」というのを考えてもいいかもしれないですね。

堀江: そうなんですよ。そういうところもハックする必要があるのかなと思います。

金子: 運動の教え方ですね。

堀江: 教え方もそうですし、いま運動していない人が運動するインセンティブをつける。その人に刺さる何かが絶対にあると思うんですよ。それはゴルフなのかもしれないし、山登りかもしれないし、走ることかもしれない。でも何か一つでもその人に刺さればいいと思っていて。

三輪: そういう経験をする場は大人になればなるほど減っていきますよね。

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