サービスの開始にあたっては、投資初心者層の取り込みを主眼とする。「クレディセゾンには3700万人の会員がいて、非常に裾野が広い。投資未経験のお客さまに投資の世界に入ってもらえれば、我が国の投資を取り巻く状況も変わる」(山下社長)
実際、ポイント運用の利用者は女性比率が高く、20-40代が非常に多いという特徴がある。このポイント運用を入り口とし、証券投資を始めてもらうことで顧客の生涯価値を上げることを狙う。
口座開設では、クレジットカード会社がすでに持っている情報を基に、名前や住所、銀行口座番号などが記載された状態で手続きを進められる。開設は3ステップで完了し、最短翌日には取引が可能だという。マイナンバーカードと本人確認書類もスマホのカメラで撮影するだけでかまわない。
サービスの提供にあたっては、証券サービスをスマートプラスが提供する。スマートプラス(東京都千代田区)は、証券プラットフォームを「BaaS(Brokerage as a Service」の名称で開発しており、今回が最初の外部提供先となる。枠組みとしては、クレディセゾンは仲介の位置付けとなり、セゾンポケットの利用者はスマートプラスに口座を開設する形だ(関連記事参照)。
クレディセゾンの山下社長は、「証券事業は短期的に利益が出るものではない。18歳や20歳でカードを作ってから、50年、60年とお付き合いいただける商品を展開していく」と狙いを語った。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング