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中国2大ネット大手「テンセント」 SNSやゲームに続いて狙う新たな“鉱脈”とは(2/3 ページ)

» 2020年01月31日 09時00分 公開
[山谷剛史ITmedia]

 そんなテンセントが19年11月に発表した19年第3四半期(7〜9月)決算は、売上高は前年同期比21%増の972億3600万元(約1兆5000億円)、純利益は同13%減の203億8200万元(約3100億円)、非GAAPベースでの純利益は同24%増の244億1200万元(約3800億円)だった。

photo テンセントの決算資料より

 ゲーム事業の売上高は同11%増の286億400万元(約4300億円)。ゲーム事業の売上高のうち、スマートフォン向けモバイルゲーム事業は同25%増の243億元(約3600億円)、PCゲーム事業は同7%減の115億元(約1700億円)だった。同社のゲーム事業は中国国内外のスマートフォン向けゲーム人気に支えられているといえる。

 SNS事業の売上高は同21%増の220億2500万元(約3300億円)。フィンテックおよび法人サービス事業の売上高は、同36%増の268億元(約4000億円)。クラウド事業売上高は、同80%増の47億元(約700億円)だった。

 各サービスのMAU(月間アクティブユーザー数)は、QQが前年同期比8.9%減の7億3100万人、WeChatが同6.3%増の11億5100万人。WeChatのミニアプリのデイリーアクティブユーザー(DAU)は前年同月比で1億人増え、3億人強となった。

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 コンテンツ系では、同社の有料コンテンツ利用者数が同11%増の1億7100万人。音楽コンテンツが聴き放題になるサブスクリプションサービスの利用者は、同42%増の3540万人。中国で最も利用者が多い動画サービス「騰訊視頻」で動画が見放題になるサブスクリプションサービス利用者の数は、前年同期比22%増の約1億人という。

 テンセントの音楽コンテンツを扱う「テンセント・ミュージック・エンターテイメント(TME)」が発表した決算報告書によれば、同社の2019年第3四半期の総売上は前年同期比31.0%増の65億1000万元(約1000億円)、純利益は10億3000万元(約160億円)。2019年9月に台湾の人気歌手ジェイ・チョウ(JAY、周傑倫)がリリースした新曲「説好不哭(泣かないと約束したから)」が、「QQ音楽(QQ Music)」で配信されるやいなや、多くの人が殺到し、2日間で2000万元(約3億円)という爆発的な売り上げを記録したことが影響しているという。

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