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優勝請負人・里崎智也が実践してきた「チャンスをモノにする思考法」里崎智也インタビュー【後編】(2/4 ページ)

» 2020年02月11日 05時00分 公開
[瀬川泰祐ITmedia]
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引退後、一生仕事をしなくても生活できるだけの貯蓄をする

――悩まない……。その強さはどこからくるのでしょう?

 僕は現役時代に、強く決めていたことがあります。それは「引退した後に一生仕事をしなくても生活できるだけの貯蓄をする」ということでした。それだけに重きを置いてきたんですよ。だからいまの僕の強みは、一生分の資産ができているということ。それがあるから、失敗しても痛くも痒(かゆ)くもないんです。

――結局、今の里崎さんの強みは資産形成にもあるということですね。

 そうなんですよ。お金があるから、何でもできるんです。別にいま失敗しても、揺るがないものが別にあるので、僕は恐れずに攻めていけるんですよ。

――もし資産がなかったら、例えば今もYouTuberにはなっていなかったですか?

 YouTubeはやっていましたね(笑)。経費もかかりませんしね。ただ、現役時代に残したお金がなかったら、もう少し発言するコメントが柔らかいかもしれません。

――実際にYouTubeをはじめてみて、いかがですか?

 とても僕に合っていると思います。水を得た魚のように生き生きとやっています。YouTubeは僕のためにあるんじゃないかと思うくらいですね(笑)。

――「Satozaki Channel」が好評のようですね。里崎さんがYouTubeを始めたきっかけは、何だったのでしょう?

 ビックリマンチョコのプロモーション企画で始めたのがきっかけでした。僕は「ビックリマン終身名誉PR大使」をやらせてもらっていまして、これまで多くのプロモーション企画をやってきました。

 例えば、2018年はガンバレルーヤさんと一緒にCMを作ったり。それで19年はたまたまYouTubeを使った企画だったんです。「里崎智也はビックリマンチョコを何個食べられるのか?」っていう大食い企画でした(笑)。その企画でYouTubeチャンネルを開設したんですが、その企画が終わってから、いったんチャンネル自体は休眠状態になってしまったんですね。

 プロ野球界のOBで最初にYouTubeを始めたのは高木豊さんだと思うんですけど、豊さんの動画チームの人が、僕と一緒にやりたいって言ってくれたらしく。7月ころに、豊さんが僕に声をかけてくれまして、僕自身も、ずっとやりたいなと思っていたので、すぐに話が進みました。第2弾の動画がUPされたのは、たしか8月くらいだったと思います。

――YouTubeのどこが面白いと感じますか?

 世の中の反応がダイレクトに分かるところですね。狙った動画があまり視聴されなかったり、意外なものがウケたり。世間の反応って本当に正直なので、全く再生回数が上がらない人もいるんです。知名度だけでは成功しません。入口は簡単ですけど、その先がすごく難しいという印象ですね。

phot じぶん銀行臼井朋貴社長と対談する里崎。現役時代から「引退した後に一生仕事をしなくても生活できるだけの貯蓄をする」と決めていたという

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