――悩まない……。その強さはどこからくるのでしょう?
僕は現役時代に、強く決めていたことがあります。それは「引退した後に一生仕事をしなくても生活できるだけの貯蓄をする」ということでした。それだけに重きを置いてきたんですよ。だからいまの僕の強みは、一生分の資産ができているということ。それがあるから、失敗しても痛くも痒(かゆ)くもないんです。
――結局、今の里崎さんの強みは資産形成にもあるということですね。
そうなんですよ。お金があるから、何でもできるんです。別にいま失敗しても、揺るがないものが別にあるので、僕は恐れずに攻めていけるんですよ。
――もし資産がなかったら、例えば今もYouTuberにはなっていなかったですか?
YouTubeはやっていましたね(笑)。経費もかかりませんしね。ただ、現役時代に残したお金がなかったら、もう少し発言するコメントが柔らかいかもしれません。
――実際にYouTubeをはじめてみて、いかがですか?
とても僕に合っていると思います。水を得た魚のように生き生きとやっています。YouTubeは僕のためにあるんじゃないかと思うくらいですね(笑)。
――「Satozaki Channel」が好評のようですね。里崎さんがYouTubeを始めたきっかけは、何だったのでしょう?
ビックリマンチョコのプロモーション企画で始めたのがきっかけでした。僕は「ビックリマン終身名誉PR大使」をやらせてもらっていまして、これまで多くのプロモーション企画をやってきました。
例えば、2018年はガンバレルーヤさんと一緒にCMを作ったり。それで19年はたまたまYouTubeを使った企画だったんです。「里崎智也はビックリマンチョコを何個食べられるのか?」っていう大食い企画でした(笑)。その企画でYouTubeチャンネルを開設したんですが、その企画が終わってから、いったんチャンネル自体は休眠状態になってしまったんですね。
プロ野球界のOBで最初にYouTubeを始めたのは高木豊さんだと思うんですけど、豊さんの動画チームの人が、僕と一緒にやりたいって言ってくれたらしく。7月ころに、豊さんが僕に声をかけてくれまして、僕自身も、ずっとやりたいなと思っていたので、すぐに話が進みました。第2弾の動画がUPされたのは、たしか8月くらいだったと思います。
――YouTubeのどこが面白いと感じますか?
世の中の反応がダイレクトに分かるところですね。狙った動画があまり視聴されなかったり、意外なものがウケたり。世間の反応って本当に正直なので、全く再生回数が上がらない人もいるんです。知名度だけでは成功しません。入口は簡単ですけど、その先がすごく難しいという印象ですね。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PRアクセスランキング