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» 2020年03月16日 05時00分 公開

2月23日には「1日の売り上げ」最高記録を達成:餃子の王将、「7カ月連続」で過去最高売り上げ 「増税&新型コロナ」のダブルパンチを食らっても絶好調の秘訣とは (1/2)

王将フードサービスが絶好調だ。2020年2月まで、7カ月連続で「同月比過去最高売り上げ」を更新。2月23日には、今期3回目となる1日単位での「創業以来過去最高売り上げ」を達成。消費増税&新型コロナのダブルパンチにも屈さずカウンターパンチを出せている秘訣はどこにあるのか。小売・流通アナリストの中井彰人氏に聞く。

[鬼頭勇大,ITmedia]

 新型コロナウイルスの影響が、企業を直撃している。帝国データバンクの調べによると、新型コロナの影響を受けた倒産の件数は3月11日時点で8件。そのうち半数は旅館経営や国内旅行業といった、「レジャー消費」にかかわる事業を運営していた。

 小売店への影響も大きい。小売店に対してお客の分析ツールなどを提供するABEJA(東京都港区)は3月12日、同社のサービスを利用する約700店を対象にした来店者数や売上高などの推移調査結果を発表。厚生労働省が国内1例目の感染者確認を発表した1月16日以降、2月末までにかけて来店者数、店前通行者数、売上高ともに減少。3月2〜8日の期間では、店舗売上高が前年同期比の55.1%と、半減近くまで落ち込んでいる。

 飲食店は、2020年が「うるう年」のため、例年よりも暦の数が1日多かったことから、それほど落ち込んでいるところは少なかった。とはいえ、19年に10%への消費増税があったことに加えて今回の“コロナショック”となれば、影響はこれから本格化してきそうだ。そんな中で気を吐いてるのが、中華料理チェーン「餃子の王将」を展開する王将フードサービス(以下、王将)だ。

 王将は、19年10月の消費増税以降も20年2月まで前年同月比で100%以上の売上高を堅持。さかのぼり、19年8月から7カ月連続で「同月比過去最高売上高」を更新している。また、20年2月には直営既存店での売上高が前年同月比で110%超え(111.3%)。同23日には、1日の売上高が「3億1600万円」を超え、今期3度目となる「創業以来過去最高売り上げ」の更新となった。

19年8月から7カ月連続で「同月比過去最高売上高」を更新(出所:王将フードサービス公式Webサイト「2020年2月 月次売上高(確定版)」)

 同社は好調要因について、生ビールを対象に実施したキャンペーンや、マスコミへの露出増加を挙げているが、小売・流通アナリストの中井彰人氏は「王将は飲食業界の中でも“特殊”な存在だ」と前置きした上で、その他の要因からも王将の“すごさ”を分析する。

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