除菌抗菌液を販売するクリア電子(東京都新宿区)、調味料の小型容器の製造・充填を行う大石屋(埼玉県鴻巣市)、PR企画を行うエードット(東京都渋谷区)の3社は、協働プロジェクト「#SafeHandFish」を発足した。
プロジェクトは、新型コロナウイルス感染症により世界中で除菌抗菌液が不足している事態を受け、「個人の衛生管理(Personal Hygiene)」の訴求を目的としたもの。日本人になじみのある「魚型のしょうゆさし」に除菌液を充填する使い方を広めることで、食の場面を通して除菌の意識と習慣を啓発していく。
また、宴会やイベントの中止・自粛によって調味料容器が大量に余り、容器メーカーは相次ぐ注文のキャンセルに困っているという。そこで、しょうゆさしを使い切りサイズの携帯用除菌抗菌液として活用することで、容器メーカーの救済にもなるとしている。
プロジェクトの提携店舗および企業は、レストランやケータリングサービスなどを運営する13社。 渋谷の体験型ケータリングサービス「MO:TAKE(モッテイク)」や代々木上原にあるミシュラン1つ星のフレンチレストラン「sio(シオ)」が導入する。提携店にはしょうゆさしに充填した除菌液を無償で提供する。
【以下、追記:2020年4月20日午後7時33分 クリア電子が当プロジェクトについての声明文を表明したため、以下を追記しました】
なお、クリア電子は同プロジェクトに寄せられた「誤飲の危険性があるのではないか」との指摘に対し、「万が一、誤飲してしまった場合においても、本製品に充填されている内用液は、グレープフルーツの種子のみから抽出されたエキスに精製水を混ぜた完全な天然成分の除菌抗菌液であり、食品衛生法上、食品・食品添加物として認められているため、身体に害を及ぼすものではなく、内用液の吸入・飲用による影響はない」と説明している。したがって本製品は「アルコール除菌液」ではなく、内用液にはアルコールや化学物質を使っていない。
また、「しょうゆなどの調味料と間違うのではないか」との指摘に対しては「テイクアウト・デリバリー用弁当箱内には本製品を同梱しておらず、使用方法・誤飲防止の注意事項が記載されたカードと共にお渡ししますので、お客さまが本製品を手にする際は必ずカードが目に触れる状態になっている」とした。
今後の対応として、子どもや視覚障がいのある人が誤飲しないよう、同プロジェクト参加飲食店から丁寧なコミュニケーションを取るように依頼。海外の客など注意事項が伝わらないと判断した場合、提供を控えるとしている。
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