――テレワークになったことで、コミュニケーションの重要性はこれまで以上に意識されているようです
本田: そうですね。Web会議ツールやチャットツールもこれまで以上に頻繁に使われています。しかし、これらのツールではコミュニケーションの「スピード」や「量」を補えても、なかなか部下に寄り添ってエンプロイーサクセスを実現できるような、質の高いコミュニケーションはできていないのではないでしょうか。質の高いコミュニケーションをとるには、部下が今どんなことを考えているのかをしっかりキャッチし、適切なタイミングでアドバイスをすることが重要です。
――昨今、コミュニケーションやマネジメントにはどのような変化が生まれているのでしょうか
本田: マネジメントの点では、「アウトプット」から「アウトカム」へと求められるものがシフトしてきています。つまり、単に「出力できているのか」ということではなく、「その出力が会社にどのくらいの利益をもたらすのか」と、よりシビアな方向にマネジメントは進んでいるのではないでしょうか。
働き方改革などにより、アウトカムへのシフトは明らかでした。しかしながら、テレワークを急に導入せざるを得なくなったことで、ちゃんと従来通りの業務をこなせているか、しっかりアウトプットできているかを模索している状態だった会社も多いと思います。これがもう少しして落ち着けば「じゃあどうやったらテレワークで高い成果を出せるのか」という方向へ、これまで以上に加速していくように感じています。
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