風当たりを増す広告に係るプライバシー問題。ネット広告収益の多くを配信事業者がもっていくというメディア企業にとっての苦境。Webブラウザと仮想通貨の組み合わせは、こうした問題への解の一つだ。
Braveの嶋瀬氏は、「広告が入りにくい社会的な記事にも収益が分配され、PV至上主義からコンテンツ品質への転換が期待される」と、ネットメディアの構造的課題の解決策でもあることを強調する。
課題は利用者数だ。Braveブラウザの利用者は未だ全世界で1500万人。テックジャイアントがしのぎを削るブラウザ業界においては、「その他ブラウザ」に分類される規模でしかない。仮想通貨の知名度も上昇しているが、未だ投機の対象として見られることがほとんどで、決済や送金目的で利用したことのある人はわずかだ。
Braveはネット広告の救世主か、それとも破壊者か。行く末が注目される。
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