コロナ禍におけるパートナーシップの変化の1つといえば、「コロナ離婚」が挙げられる。一緒にいる時間が極端に増えたことや経済面での影響により関係性が悪化し、離婚にいたる夫婦が増加していると言われる。一方で、コロナを通じて穏やかな時間をともに過ごし、ますます円満な関係を築く人たちもいる。
あつたさんが280人を対象に行ったWebアンケートによれば、「コロナ禍でパートナーシップが悪化した人たちは、ほとんどがコロナ以前から関係性に問題を抱えていた」そうだ。
「コロナによる影響で、パートナーシップは『不仲』と『円満』に二極化していることが分かりました。元々仲が良かった人たちのうち、90%は関係性に影響を受けず、元々仲が悪かった人たちは、ほぼ100%の確率で関係性が悪化する傾向が見受けられたんです。
世間ではコロナのせいで別居した、離婚したなどと言われているかもしれませんが、実はそうではなく、以前は顔を合わせる時間を減らしてやり過ごしていた問題がコロナで顕在化し、ガマンできなくなったというのが事実かもしれません」(あつたさん)
さらに、普段からパートナーとの関係性が悪い人は、何か問題が起きたときにパートナーと話し合う割合が47%と低く、仲が良いカップルに比べて問題を放置する傾向にあることも判明した。
「普段から関係性が良くない人たちは、お互いの問題を話し合わずに放置する傾向が強い。たとえ話し合いに及んでも、ケンカして終わってしまいます。今回のアンケート結果を通じて、『ふたり会議』に反響があった理由がハッキリして、やっぱり良好なパートナーシップを維持するには、話し合いにフォーカスすべきだと確信が深まりました」(あつたさん)
現在、あつたさんはサイボウズ(東京都中央区)でマーケターとして正社員で働きながら、副業で「ふたり会議」や「すきだよラボ」の運営している。
「今年の9月めどで10種類のテンプレートと200問以上の質問項目を追加する大型リニューアルを予定していて、1年以内にはマネタイズできるのが理想です。事業がうまく軌道に乗れば、独立することも視野に入れています。
これから私がやらなければいけないのは、円満なパートナーシップに投資する文化をつくること。日本では、結婚式は盛大にやりますが、その後の結婚生活ではお互いにプレゼントを送ったり、円満な関係を維持するノウハウを学んだりといった夫婦関係に投資する習慣が薄いですよね。パートナーシップ市場を開拓し、ワンコインでもいいから関係性の維持に投資する習慣をつくることが、事業成功への第一歩だと思っています」(あつたさん)
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