スポーツメーカーの「ミズノ」と聞いて、どんなことを想像するだろうか。走るのが趣味な人はランニングシューズであったり、野球が好きな人はグローブであったり、ゴルフを楽しむ人はクラブであったり。最近だと、水着を使ったマスクを販売したところ、「オレも」「ワタシも」といった感じで、購入希望者が殺到し、サーバーがダウンするほど注目を集めた。
スポーツショップに足を運べば、同社の商品をたくさん目にするわけだが、ホームセンターでも「ミズノ」と書かれたアイテムが棚に並んでいることをご存じだろうか。建設、建築、運輸業などで働く人たち向けに、作業服やシューズなどを展開しているのだ。
このように書いても「はい、はい。大企業のアレね。新規事業というやつで商品を出しているんでしょ」と思われたかもしれないが、細々とやっているわけではない。ワークビジネスの売り上げをみると、本格的にスタートした2016年度が27億7000万円、その後も29億5000万円、39億3000万円、53億円と右肩上がり。直近3年間で2倍近くになっていて、21年度には100億円を目指しているという。
とはいえ同社の20年3月期の売り上げは1697億円なので、ワーク事業の規模はまだまだ。にもかかわらず、昨年度から営業部員を20人体制から90人体制に拡充するなど、この分野に注力する意気込みがうかがえる。
ミズノはワークビジネスで、どんな商品を展開しているのか。また、新規事業に参入することで、どんなことが見えてきたのか。同事業を担当している石田雅司さんに話を聞いた。聞き手は、ITmedia ビジネスオンライン編集部の土肥義則。
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