成長産業支援事業を行うフォースタートアップス(東京・港)は、同社が運営する情報プラットフォーム「STARTUP DB(スタートアップデータベース)」に、2020年9月2日時点での「国内スタートアップ想定時価総額ランキング」を公開した。
1位は機械学習などの最先端技術を実用化するPreferrerd Networksで、想定時価総額は3571億円だった。これは、2位の新水素エネルギーの実用化に取り組むクリーンプラネット(想定時価総額1298億円)を2倍以上引き離す突出した規模となっている。3位にはニュースアプリを手掛けるスマートニュース(同1237億円)、4位に紙やプラスチックの代替素材「LIMEX」を手掛けるTBM(同1233億円)、5位に金融サービスを手掛けるリキッドグループ(同1189億円)と続いた。
また、前回調査となる20年8月の同ランキングで14位だった、スペースデブリ除去サービスに取り組むアストロスケールホールディングスは10位へランクアップ。想定時価総額が483億円から229億円増加し、712億円と急伸した。
時価総額が1000億円以上となるユニコーン企業は7社だった。8位につけたタクシー配車アプリ「Japan Taxi」などを手掛けるMobility Technologiesは、想定時価総額が993億円に増加。現在最もユニコーン企業に近い企業となっている。
累計資金調達額では、首位がMobility Technologiesで395.2億円、ついで人工合成クモ糸「クモノス(QMONOS)」の開発を手掛けるSpiberが355.8億円、カンタン決済サービス「Paidy」を提供するPaidyが303.5億円だった。
ランキングに名を連ねたトップ20の企業をカテゴリー別に見ると、8月調査と同様、環境・エネルギーと金融領域がそれぞれ4社と最多だった。以下、自動車領域が3社、製造と航空・宇宙が2社ずつと続いた。
環境・エネルギー分野の企業の調達額が多い要因の1つとして、同社は「近年、世界的にESG投資(環境・社会・企業統治に配慮する企業への投資)が増加傾向にあることが考えられる」と分析している。
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