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「最近の若い奴は」と言う管理職は仕事をしていない――『ジャンプ』伝説の編集長が考える組織論『Dr.スランプ』で「マシリト」と呼ばれた男・鳥嶋和彦の仕事哲学【後編】(1/3 ページ)

» 2018年10月30日 08時30分 公開
[今野大一ITmedia]

 『ドラゴンボール』『Dr.スランプ アラレちゃん』――。漫画家・鳥山明さんの名作は今や国内にとどまらず海外の市場を席巻している。その鳥山さんを見いだしたのが2018年創刊50周年を迎える『週刊少年ジャンプ』の元編集長・鳥嶋和彦さんだ。鳥嶋さんは「Dr.マシリト」というキャラクターで『Dr.スランプ』にも登場している。

 第3回目の【後編】では、鳥嶋さんが漫画雑誌の現状をどのように見ているのか、また白泉社の社長としていかなる人材育成をしてきたのかを聞き、鳥嶋さんの組織論に迫った。

phot 鳥嶋和彦(とりしま かずひこ)「週刊少年ジャンプ」で、集英社入社2年目に鳥山明を発掘し、『Dr.スランプ』や『ドラゴンボール』を立ち上げた。他に桂正和『電影少女』『ウイングマン』なども担当。1996年〜2001年に「ジャンプの編集長を務め、『ONE PIECE』『NARUTO』を開始。「Vジャンプ」創刊編集長。10年に集英社専務、15年より白泉社社長。1952年新潟県生まれ(写真撮影:山本宏樹)

――鳥嶋さんは漫画雑誌の現状をどのようにご覧になっていますか。

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