人材育成サービスを手掛けるラーニングエージェンシー(東京都千代田区)は、2019年12月〜20年3月の期間、管理職1070人を対象に「管理職の意識調査」を実施し、その結果を発表した。
管理職の悩み1位は5年前と変わらず「部下の育成」で、5年前より10ポイント増加し50.5%と半数を超えた。2位には5年前のアンケートで5位だった「チーム・部門の運営」が24.9%と続いた。3位は「時間の不足(21.7%)」だった。
部下の成長度合いをどう感じているかの質問では、「成長している(57.8%)」という回答が最も多かったものの、5年前の69.6%から10ポイント以上減少した。さらに、27.9%が「あまり成長していない」と回答し、5年前の8.8%から約3倍という結果になった。5年前と比べ、部下の成長を実感している管理職の割合が減少傾向にあることが分かる。
部下との月間コミュニケーション時間については、最多が「2〜5時間程度(41.3%)、ついで「1時間程度(24.4%)」となり、部下との月間のコミュニケーション時間が5時間に満たない管理職が全体の6割以上だと判明した。
一方、「部下が非常に成長している」と回答した管理職のうち、部下とのコミュニケーション時間が6時間以上という回答が45.8%を占め、その他の回答者よりもコミュニケーション時間を長く取っている傾向が見られた。
働き方改革やコロナ禍によってテレワークの導入が一気に進んだことで、これからは上司と部下のコミュニケーションの在り方や、管理職のマネジメントにも急速な変化が求められる。同社はテレワーク中の課題として“コミュニケーション不足”を挙げる企業が増加しているとし、「管理職は部下とのコミュニケーションの在り方を見直し、部下の成長を促進することが必要だ」とコメントしている。
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