インタビュー
» 2020年11月04日 08時24分 公開

売上5.8倍に! ロイホ発の冷凍食品が好調なワケ水曜インタビュー劇場(自宅公演)(4/5 ページ)

[土肥義則,ITmedia]

内食の「ケ」需要が拡大

土肥: 新型コロナの感染が拡大したことで、家での生活が長引きました。多くのレストランや居酒屋などが営業自粛に追い込まれていく中で、デリバリーやお弁当の需要が増していきました。「自宅でちょっと贅沢(ぜいたく)したいなあ」という人が増えていったと思うのですが、冷凍食品を扱うロイヤルデリの売り上げも伸びていきました。その勢いは緊急事態宣言が解除されてからも、続いていますよね。消費者の行動に、どのような変化があったのでしょうか?

庵原: 特別な日のことを「ハレ」、日常的な生活のことを「ケ」と呼んでいますよね。では、外食と内食はどちらなのか。コロナ前でみると、外食は「ハレ」、内食は日々の食事をつくるだけの「ケ」でした。「いやいやそんなことはないよ。家でパーティーを開けば、それは『ハレ』でしょ」と思われたかもしれませんが、それは食べるだけの人の声であって、料理をつくる人にとっては「ハレ」ではありません。「あれをつくって、これをつくって」といった形で、やらなければいけないことがたくさんあるので、「ハレ」は存在していません。

 一方、外食にはいくつかのパターンがありまして、ハレの中に「大ハレ」と「小ハレ」がある。大ハレは誕生日などのイベントのことで、小ハレは仕事仲間や家族との食事のこと。ちなみに、外食でも、ファストフードなどで一人で食事をする場合は、「ケ」に属することにしますね。

土肥: ふむふむ。

庵原: では、緊急事態宣言中はどうなったのか。外食を控えることになったので、ハレもケも存在しなくなりました。ただ、先ほどコロナ前、「内食の『ケ』は日々の食事」といった話をしましたが、ここのポジションが一気に膨らんできたんですよね。テレワークを導入する企業が増えて、学校は臨時休校に。家族のために、毎日3食つくらなければいけない。でも、それってつらいですよね。外食をして気分転換したいけれど、それもできない。では、どうすればいいのか。「家で食事を楽しむ方法はないか?」という人が増えてきました。

土肥: 「今日のランチはデリバリーで」「明日は、お弁当にしようかな」といった会話が増えて……はっ、そこで「冷凍食品にしよう」という人が出てきた?

庵原: ロイヤルデリを利用している人にアンケートを実施したところ、多くの人が食事をつくることに不満を感じていました。「自分でつくったモノばかり食べたくない」「家族に手抜きと思われたくない」などと。こうした背景があって、4〜6月の売り上げは大きく伸びました。

土肥: ふむふむ。そこまでは理解できるんですよね。「自粛ムード広がる→外食控える→家で贅沢」という流れがありましたが、売り上げの推移を見ると、緊急事態宣言解除後も好調ですよね。家で贅沢をする必要がないにもかかわらず、なぜ売れているのでしょうか?

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