インタビュー
» 2020年11月04日 08時24分 公開

売上5.8倍に! ロイホ発の冷凍食品が好調なワケ水曜インタビュー劇場(自宅公演)(5/5 ページ)

[土肥義則,ITmedia]
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マーケットインの考え方で

庵原: ご指摘されたように、緊急事態宣言が解除されて、多くの外食は営業を再開しました。しかし、お客さんの数はすぐには戻らなかったですよね。

土肥: 日本フードサービス協会の集計(売上高)によると、9月のファストフードは前年同月比95.5%まで戻っているのに対して、ファミリーレストランは80.3%。このような数字を目にすると、「まずまずだな。もうちょっとで回復するよ」と思われる人も多いかもしれませんが、居酒屋は52.8%。まだまだですよね。

庵原: 誕生日などの「大ハレ」需要は戻りつつありますが、「小ハレ」は違う。つまり、大事な食事には参加しているものの、そうではないケースの場合、控えている人がまだまだ多いのではないでしょうか。例えば、会社の同僚と飲みに行くとか。

 で、内食はどうなったのか。「家で楽しく食べる」というスタイルが増えたこともあって、「ケ」の需要が増えてきました。また、それだけでなく、コロナ前には存在していなかった家の中での「ハレ」を楽しむ人が出てきました。

土肥: 内食の「ハレ」は存在していなかったけれども、withコロナの生活を送っていく中で、ここの需要が生まれた。だから、売り上げが引き続き好調というわけですね。とはいえ、まだまだ産声をあげたばかり。内食の「ハレ」ポジションを確保するために、何か手を打つ予定は?

庵原: スタート時、「もっと便利にしたほうがいいのではないか」と考えました。電子レンジと湯煎、どちらのほうが楽なのか。電子レンジですよね。湯煎の場合、お湯を温めなければいけないので。ただ、利用者に話を聞いてみると、「湯煎は面倒ではない。それよりもおいしいモノを食べたい」という声がありました。便利さを追求するのも必要ですが、それよりも「おいしさ」を追求することが大事。商品から入るのではなくて、お客さんの視点から入ることの大切さを痛感しました。

ビーフシチュー(780円)

土肥: プロダクトアウトではなく、マーケットインの考え方ですね。

庵原: ということもあって、10月に品数を増やしました。以前は20品でしたが、45品に。なぜ増やしたのかというと、定期的に食べていただくために、バラエティが必要だと判断したから。繰り返しになりますが、大事なことは商品から入るのではなく、お客さんの視点から入ること。「今日はどんなシーンで、どんな食卓を囲むのか」「家族は何人いるのか」「アウトドアのランチに何を食べるのか」など、さまざまなシーンに合わせて、料理を提供できればと。

土肥: ということは、今後も消費者をあっと驚かせるような仕掛けを考えているわけですね。本日はありがとうございました。

(終わり)

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