クルマはどう進化する? 新車から読み解く業界動向
連載
» 2021年01月25日 07時00分 公開

マツダの第6世代延命計画は成るか?池田直渡「週刊モータージャーナル」(1/7 ページ)

マツダはこのFRのラージプラットフォームの開発をやり直す決意をして、発表予定を1年遅らせた。ではその期間をどう戦うのか? マツダは第6世代に第7世代の一部構造を投入してレベルアップさせながらこの遅れ分をカバーしようとしている。キーとなるのが、17年に第6世代の最終モデルとして登場した、マツダ自身が6.5世代と呼ぶ2代目CX-5である。

[池田直渡,ITmedia]

 CX-5はマツダにとって重要なクルマ。稼ぎ頭であり屋台骨だ。そのCX-5が年次改良を受けた。

 というクルマの個別の話に入る前に、今のマツダの状況を整理しておかなくてはならない。というか申し訳ないが、話のほとんどはそれに終始する。

年次改良を受けマツダが6.5世代と呼ぶCX-5

コモンアーキテクチャー

 マツダはSKYACTIV技術を全面的に投入したモデルを第6世代と位置づけ、2012年にデビューした初代CX-5から展開をスタートさせた。これは別の角度から見れば「コモンアーキテクチャー戦略」でもある。

 マツダはラインアップの全モデルの着地点をあらかじめ想定し、それらに共通の基礎技術をSKYACTIVとして開発する。コンピュータでいうならば、これがOSだ。その上にブロックを積み上げるような形で、個別のモデルの要素を加えて個性的な車種を開発していく。これがアプリケーションに当たる。

 OSが進化すれば、アプリでできることも一緒に進化する。ラインアップ全モデルを一斉にアップグレードすることができる。それによって何を狙っているのかといえば、効率よく優れた製品を生み出し続け、それを進化させ続けることである。

 旧来のやり方であれば、ベース車両を1台作って、それを変奏曲のようにアレンジすることで数車種の派生モデルを作る。それでラインアップ全体を作るにはベース車両を複数作らねばならないので、開発コストがかかるし、そうやってできたクルマのアレンジで変えられる範囲は限られてくるから、派生車種同士に差異が少なくなる。

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