クルマはどう進化する? 新車から読み解く業界動向
連載
» 2020年12月07日 07時00分 公開

池田直渡「週刊モータージャーナル」:マツダMX-30で1800キロ走って見えたもの (1/8)

そもそもMX-30に与えられた使命は、電動化の牽引役だ。年明けにはいよいよ国内でもEVが出る。これは以前プロトタイプに乗ったが、スーパーハンドリングマシーンと呼べる出来になるはずである。次の時代に向けた実験的取り組みは、全てこのMX-30がテストベッドになる。そのクルマの基礎素養がこれだけ好もしいものであったことで、期待は高まろうというものだ。

[池田直渡,ITmedia]

 マツダは現在第7世代プラットフォーム戦略の最中にいる。俯瞰(ふかん)的に見れば、基本シャシーはスモールとラージの2種類がある。スモールは、Mazda3、CX-30、MX-30の3台で構成されており、Mazda2とCX-3は第6世代で1世代古い。

マイルドハイブリッドはこれから出てくるEVやPHV、レンジエクステンダーの前座に過ぎないと思うなかれ、実はよく出来たクルマである

 2021年中にはラージプラットフォームがスタートする予定で、こちらはMazda6、CX-5、CX-8で構成される。ラージについては、本来20年中にはデビューする予定だったが、CASE対応をにらんで……というだけでは茫漠(ぼうばく)としているので、もっと明瞭にいえば、ラージプラットフォームの世代がそのライフタイム中に回避することのできない電動化を見据え、バッテリー搭載とマネージメントにおける技術のブラッシュアップのために、開発をやり直した。

 ぶっちゃけて言えば、MX-30のEVモデルをやってみて、そのあたりの技術に未消化な部分があったことが表面化し、ラージプラットフォームの根幹からやり直さざるを得なくなった。マツダには少し気の毒だが、はっきり言い切ってしまえば、バッテリーの技術が無かったことが原因だ。

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