みなさま、こんにちは。SNSマーケティング支援を行うホットリンクでインサイドセールスを担当している、堤です。私は13年間ヴィジュアル系バンドのギタリストとして活動し、引退後にインサイドセールス職に従事しています。このコラムではインサイドセールスに関してみなさまのお力になる情報をお届けいたします。
今回はインサイドセールスのモチベーションと、「自分自身に目を向けること」の大切さについてお話しします。
SNSマーケティング支援を行うホットリンク(東京都千代田区)のインサイドセールス担当として日々業務に努める傍ら、「ヴィジュアル系インサイドセールス」として情報発信を行う堤貴宏さんが、インサイドセールスについて愛をこめてお届けする連載です。インサイドセールス部の立ち上げ経験や、セカンドキャリアとしてインサイドセールスを選んだ経験を生かして解説します。
Twitter:@hotto_mihiro
仕事におけるモチベーションをどう上げるか? といった議論を目にすることがありますが、私はそもそも「モチベーションを上げる」という考え方に疑問を持つことがあります。
安定的な成果が求められる仕事において、モチベーションによって仕事の質が大きく変化してしまうのは、プロフェッショナルとはいえません。
その日の体調や、さまざまな外的要因も影響しますので、常にモチベーションが高い状態を維持するのは非常に難しいと思います。つまりモチベーションを軸にしてしまうことは、仕事の質を不安定にしてしまうのです。
もちろん鋼のメンタルを本人が持っていれば良いのかもしれませんが、そういった人はまれで、多くの人はまねできないでしょう。
あえて言いますが、インサイドセールスという仕事はモチベーションが下がりやすい仕事です。
毎日、数十件と電話やメールでのコンタクトを繰り返しますが、つながらない、返答がないこともよくあります。その結果をCRMに入力していき、データの不備があればコツコツと整備していく。非常に地味で、泥臭い仕事なのです。
アポイントを1件も取れない日が数日続いたときなどは、実際経験をすると想像以上の焦燥感や気持ちの落ち込みがあり、自分のメンタルのコントロールが難しくなります。良いアポイントが取れたときはうれしくもありますが、正直フィールドセールスが受注したときの喜びよりは小さい、と考える人が多いでしょう。
もちろん、フィールドセールスが受注した案件に対し、担当したインサイドセールスも評価するなど、制度で解決できる点もあります。しかし、まだまだそこまでの評価制度や体制が整っている組織は少ないです。
どうしても「自分が主役ではない」という感情を持つインサイドセールスが多いのではないでしょうか。日々地道な仕事が続くわりには、分かりやすく達成感を得られることが少ないのです。
オンラインセールスで商談のクロージングまで1人で担当するような場合はまた変わると思いますが、アポイント取得までを担当範囲とする方は特に、このような本音を持ちやすいです。
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