じゃあ、どうすればいいのか。スリープ・ラボを開発した梶原さんは「パーテーションはどうだろうか」といったアイデアが浮かんでいる。「ベッドとベッドの間に、吸音構造が施された間仕切りのようなモノを立てれば、いびきの音を軽減できるのではないか」と話す。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、さまざまなところでアクリル板を見かけるようになった。もちろん、これは飛沫防止効果を狙ったものであるが、コロナが終息すれば撤去するのだろうか。それは、もったいない。薄いアクリル板のままだと音は漏れてしまうが、何らかの機能を搭載すれば、音を軽減することができるのではないだろうか。
席と席の間にアクリル板があることに慣れてきたので、この慣れを生かす方法はあるはず。例えば、繁盛している居酒屋の場合、ワイワイガヤガヤしていて、隣に座っている人の声すら聞き取りにくいことがある。もし間仕切りに防音機能が備わっていたら、店員に「生ビール! キンキンに冷えたやつね!」と大きな声を出さなくてもよくなるのだ。このように考えると、さまざまな場所で、さまざまなシーンで、展開できるのではないだろうか。
「いびき防音→ニューノーマル→静かな空間」――。ひょっとしたら“日本列島総一蘭化”の世界が、実現するかもしれない。
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