SBI証券は6月21日、外国株の取引口座数が300万を突破したと発表した。同社の総合口座数は600万を超えており、約半数が外国株口座も保有していることになる。6月22日には、米国株の取扱銘柄を新たに200銘柄追加し、合計で4200銘柄超とする。同社の調べによると主要ネット証券で最多。
300万口座突破を記念して、新規口座開設者を対象としたキャンペーンも行う。7月1日以降、新規口座開設者は口座開設月の翌月末までの最大2カ月間、米国株式と米国ETFの売買手数料を無料とする。
また既存の口座保有者向けに、手数料をキャッシュバックするキャンペーンも実施する。7月9日から30日にかけて、「米国株式・ETF定期買付サービス」を使い定期買付を行うと、手数料を最大1.1ドルとなるようキャッシュバックする。
昨今、個人投資家の間で米国株取引が人気となっており、各社は対応に力を入れている。SBI証券では、スマートフォンで取引できるアプリの提供や、定期買付サービスの提供、また安価なリアルタイム株価情報の提供などを始めている。
多角化進むSBI証券 ネット証券は2強時代に
大手5社と呼ばれるネット証券の中で、SBI証券と楽天証券が他を引き離して2強になってきている。2021年3月期の各社の決算を見ると、SBI証券と楽天証券が、預かり資産残高を大きく伸ばした一方で、マネックス、松井、auカブコムの各ネット証券の伸びは小幅だ。
SBI証券、米国リアルタイム株価情報を取引1回で無料化
SBI証券は7月1日から、これまで有料で提供していた米国株のリアルタイム株価とチャート情報について、無料条件を設定する。併せて7月2日から利用料金を330円に引き下げる。具体的には、ネット経由で米国株式(ETF含む)の売買注文が1回以上あれば、その後31日間無料とする。
SBI証券、アプリで米国株取引可能に 4月9日から専用アプリ提供
SBI証券は4月9日から、米国株式取引専用のスマートフォンアプリ「SBI 証券 米国株アプリ」の提供を開始する。
楽天証券、米国株取引件数30倍、取引人数は15倍に
楽天証券では米国株の取引が大きく伸びた。19年1月と12月の比較では、取引件数は30倍に、取引人数は15倍に増加した。6月時点では、前年同期比で取引件数が17倍に増加したとしており、米国株の人気が継続していることが分かる。
S&P495で分かる ブーム化する「米国株投資」に隠れた”歪み”
SNSにおける米国株ファンの発信や、初心者向けの米国株投資本の出現などによって、日本の個人投資家にとっても、米国株投資が近年一層身近な投資体験となっている。しかし、S&P495とS&P500、そしてGAFAMを比較すると、「米国株がコロナからいち早く立ち直った」という触れ込みの”ウソ部分”が分かる。
米国株で差別化図る マネックス証券の清明祐子社長に聞く
20周年を迎えたマネックス証券。米国株についてどう強化し、またグループに入った仮想通貨取引所コインチェックとの連携をどう進めていくのか。4月1日付で社長となった清明祐子氏に今後の戦略を聞いた。
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