成長への再加速を目論むSansanだが、課題も少なくない。
コロナ禍で加速をしたテレワークなどに伴い、今後もビジネスにおけるリアルな対面機会が減少することが予想される。Sansanもオンライン名刺交換サービスを新たに打ち出してきたが、今回の質疑応答の中で橋本氏も「オンライン名刺交換サービス利用は4000社程度となり、利用規模は十分ではない」との認識も見受けられた。
また受け取りモデルの請求書サービスにおいては、元Gunosy創業者である福島良典氏がCEOを務めるLayerXの「LayerXインボイス」や、クラウド経費精算トップのコンカーなどもサービスを展開するなど競争が生まれつつある。
「名刺情報を組織の力に変える」というイノベーティブなビジネスを展開してきた国内SaaS王者が、今後もその地位を保つことができるか。注目していきたい。
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