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» 2021年08月25日 12時07分 公開

がんを経験した女性でも入れるがん保険登場 オンライン診療ベンチャーが開発した理由

オンライン診療サービスなどを手掛けるMICIN(マイシン)は8月25日、女性特有がん専用の「乳がん・子宮頸がん、子宮体がん再発保障保険」の販売を開始した。

[斎藤健二,ITmedia]

 オンライン診療サービスなどを手掛けるMICIN(マイシン)は8月25日、女性特有がん専用の「乳がん・子宮頸がん、子宮体がん再発保障保険」の販売を開始した。

がんを経験した女性でも入れるがん保険が登場

 がん保険のほとんどは、いちどがんに罹患してしまうと加入できず、保険の選択肢がないという状態だった。今回の保険では、がんの手術から6カ月が経過すれば申し込みが可能。Webサイトから10分で申し込める。

 がんの再発、または新たながんが見つかったという診断を受けたときの給付金80万円や、死亡保険金(100万〜300万円)という保障内容。申し込めるのは、20歳から69歳までの女性で、初めてかかったがんが乳がん、子宮頸がん、子宮体がんのいずれかの人。

がんに罹患すると、保険に入れなくなる現状

 「なぜ大きな病を乗り越えた人に生命保険を提供できないのか?」と、保険を提供するMICIN少額短期保険の笹本晃成社長は、この保険に至った問題意識を話す。

MICIN少額短期保険の笹本晃成社長

 特に女性系がんを経験した人に多かったのが、「職場を退職した」「家族に迷惑をかけて申し訳ない」「抗がん剤が辛いけどご飯の支度をしなきゃ」「治療費用で家計に負担をかけて申し訳ない」といった言葉だったという。特に乳がんは、「ほかのがんは70〜80代になると目立つが、乳がんは40代後半に罹患のピークがある。会社の中枢でバリバリ働く年代、主婦として妻として母として家計を支える年代だ」(昭和大学医学部乳腺外科の中村清吾教授)と影響が大きい。

 同社は、がん診断がついた時点からのデータを使い、リスク細分化により保険を実現した。また「治療技術の進歩で生存率が高まっている」(MICINの原聖吾社長)ことも、長い乳がんの治療過程でも保険に加入できるようになった理由だ。

MICINの保険とこれまでの保険との違い

 同社のアンケートによると、がん罹患経験がある人でも加入できる生命保険や医療保険に対して、68.9%が「加入したい、興味がある」、54.5%が「加入意向あり」と回答したという。

 今後は、そのほかの女性特有がんである卵巣がんはもちろん、胃がん、肺がんなどほかのがん腫にも広げていくほか、対応するステージも広げていきたいという。「生活習慣病は治療継続が重要。こうしたものにも対応していきたい」(原氏)

保険料例。乳がんはステージIIA、IIBまで対応する(MICIN少額短期保険)

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