話はちょっと変わるが、家電メーカーの競争は激しい。同社はデザイン家電を中心に扱っていて、業界の中ではいわゆる“古参”である(1979年創業)。累計296万台も売れている加湿器「SHIZUKUシリーズ」などはロングセラー商品として人気を保っているが、デザインだけで優位性を維持することが難しくなってきている。
こうした状況の中で、消費者に「買いたいなあ」と思ってもらうにはどうすればいいのか。家でお湯を沸かすことが面倒――。半径1メートルで起きている不満を解決するために、この世にないプロダクトをつくり、確率40%でも勝負する姿勢が大切なのかもしれない。
つくり手の思い込みによって生まれた商品に、たくさんの人が共感してくれるのかどうか。この商品には、そうしたストーリーが詰まっているような気がする。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング