就職・転職のための口コミサイトを運営するオープンワークは12月16日、「OpenWork 残業と有休 10年の変化」を発表した。同社のサイトに寄せられた社員の残業時間と有休消化率のデータを集計したところ、月平均の残業時間は10年間で22時間減少し、24時間に。有休消化率は19%向上していることが分かった。
最も残業時間が少ない業界は「ファッション、アパレル、繊維」で、月平均13.5時間だった。
月間の平均残業時間は、2012〜13年が46時間。ここ10年で毎年減少し、20〜21年は24時間となっている。有休消化率は、10年前は5割にも届かない41%だったのが、21年は60%と改善した。
年代別に見ると、10年前に最も残業していたのは20代(48.5時間)で、40〜50代(40.1時間)と8時間以上の差があった。年を追うごとにその差は縮まり、21年は20代が23.5時間で最も少なく、40〜50代(24.3時間)と逆転している。
同社では「若い世代を中心にワークライフバランスを重視する傾向は強い。また昨今はコロナ禍によるテレワークも普及したことから、自分で業務時間を調整しやすくなったことも影響している可能性がある」と分析している。
有休消化率は、20代と他年代の差が開く結果となった。10年前は40%程度だった有休消化率が21年は20代が63.3%なのに対し、30代が57.4%、40〜50代が56.0%と、6割のラインを境に差が開いている。
19年の法改正により、企業は10日以上の有休が付与されている労働者に対し年間5日間の有休取得が義務付けられている。同社サイトの社員クチコミでも「義務付けによって有休を取得しやすくなった」という声が多いという。
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