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» 2021年12月28日 07時00分 公開

松屋銀座で使える日本円連動ステーブルコイン「JPYC」が伸びている理由(1/5 ページ)

ステーブルコイン「JPYC」がじわじわと使われ始めている。JPYCとは仮想通貨イーサリアムのブロックチェーン上で発行された「前払式支払手段扱いのステーブルコイン」だ。JPYC社が1月に発行を開始した。発行総額は11月時点で3億円超。日本で個人が入手して利用できる円建てデジタル通貨としての存在感を持ってきた。

[星暁雄,ITmedia]

 ステーブルコイン「JPYC」がじわじわと使われ始めている。JPYCとは仮想通貨イーサリアムのブロックチェーン上で発行された「前払式支払手段扱いのステーブルコイン」だ。JPYC社が1月に発行を開始した。発行総額は11月時点で3億円超。日本で個人が入手して利用できる円建てデジタル通貨としての存在感を持ってきた。

 この12月6日には「松屋銀座でステーブルコインJPYCを使って買い物ができる」とのニュースが流れた。このニュースを「松屋銀座が仮想通貨決済受け入れ」と伝えたテレビ局もあったが、JPYCは仮想通貨(暗号資産)ではない。技術的手段として仮想通貨イーサリアムのERC20規格に沿って作られたトークンではあるが、法的には「前払式支払手段」として取り扱われる。金券と同じ扱いなのである。

 誰が、どんな使い方をしているのだろうか。発行元のJPYCの岡部典孝社長は、「例えばマイナー(仮想通貨のマイニングを行う業者)が、マイニングして得たコインをJPYCからVプリカギフト(ネット決済に使えるVISAプリペイドカード)に替えて、マイニング機器を買うときに使う例があります。ブロックチェーンゲームでNFTやコインをゲットして、それをJPYCに替えて使っている人もいます」と話す。

JPYC社長の岡部典孝氏

 ところで松屋銀座でJPYCが利用可能になったとのニュースが出た翌日のことだ。日本経済新聞が「円連動の仮想通貨、発行は銀行・資金移動業のみ 金融庁」と報じた。果たしてJPYCが金融庁の方針で潰されるおそれはないのか?

 その話は後で触れることにして、まずは松屋銀座での使い方から見ていこう。

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