各社に、「ベンチマークしている企業(業界)はあるか?」と尋ねたところ、パンダマートは「幅広くスーパー、コンビニ、ドラッグストア」、オニゴーは「スーパー」、ウォルトは「該当なし」との回答だった。
Qコマース事業に限ると、まだ互いに市場を食い合うような段階ではなく、むしろ新規参入者を増やし市場拡大を図りたいようだ。各社の知名度が高まり、Qコマースという選択肢が一般的になった後、業界での競争が激化するかもしれない。パンダマートの佐藤氏は、「Qコマースの市場を奪い合うようになるまでに、1年ほどはかかると見込んでいる」と話していた。
各社とも配達地域が限られているために、サービスを試すことはできなかったが、3社のアプリを見たところ、いずれも価格設定は「スーパーより高いか同等」「コンビニより、やや安いか同等」といった感じ。
ただ、一定金額以上を購入したり、キャンペーンやセールを利用したりするとコンビニよりも安く済ませられそうだ。かつ、コンビニに出向くより早くて楽チンとなれば、利用するメリットは多いにあるだろう。サービス提供者や取扱商品が増え、利用範囲が広がれば、急速に拡大するかもしれない。
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