「僧にあらず俗にあらず」を体現する異色の僧侶、大愚和尚(たいぐおしょう)が、ビジネスにまつわる疑問、悩みを“仏教の視点を持って”解決。今回のテーマは「仕事と健康」。働き方改革が進み、健康経営の重要性が叫ばれている現在、私たち“良い仕事”をする上で、健康とどう向き合えばいいのか? 和尚が説く。
「人間は、お金を稼ぐために健康を犠牲にする。そして、その稼いだお金を犠牲にして健康を取り戻そうとする」
ダライラマ14世は、「人間について、最も驚くこと」を問われたとき、先のように答えたと言われています。
それにしても、何という鋭い指摘でしょう。誰もがみな、豊かに暮らしたいと願っています。だから懸命に働いて、豊かに暮らすためのお金を得ようとします。ところが皮肉なことに、身を粉にして働いて稼ぎ、ようやくゆったりとした暮らしを楽しもうと思った矢先に大病を患います。
そして、それまでコツコツと時間をかけて貯めてきたお金を治療に投じて、稼いだお金を一気に失うのです。
決して他人事ではありません。よくよく考えてみれば、多くの人が、そのように生き、そのように死んでいきます。かく言う私も、かつてはダライラマが指摘する通りの人生を送っていました。
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