番組誕生のきっかけは、田中みな実さんだったという。今は「憧れの女性」として人気の高い彼女だが、TBSのアナウンサーとして入社した当初は、いわゆるぶりっこキャラだった。
「以前、何かの番組で、田中みな実さんが男性から好意を持たれるテクニックみたいなものを冷静かつロジカルに解説していたんですよね。とても説得力があって、彼女にしかない武器だと感じました。その田中さんの良さを生かせる、田中さんじゃなきゃできない番組を作りたいと思ったんです。
だけど、いわゆるモテ講座企画はありきたりだなあと。そこで“あざとい”という言葉がふと浮かんだんですよね。“あざとい”だけを突き詰めた番組はこれまでになかった。入口の部分は狭いかもしれませんが、そこにヒットゾーンがあるではないかと思いました」
番組をつくる際、どんなことにこだわったのだろうか。
「『こういう人いるよね』という”あるある”感を意識しました。例えば、再現ドラマを撮るとき、役者さんには『その距離でしゃべるとき、プライベートだったらどれくらいの音量ですか?』など、ドラマというよりドキュメントを撮っているつもりで演出しています。実際、視聴者の方から投稿されたエピソードを組み合わせてつくっています。とにかく、自分たちの想像や空想でつくらないのは、スタッフの共通理解として徹底しています」
番組がスタートする前、あざといという狭いテーマを再現ドラマにすることで面白くなるのか? こういうことでいいのかな? といった不安はなかったのだろうか。
「不安はありました。だから初回の収録前、田中さんに『どう思う?』とVTRを見せて、『これは今までにない番組だね! 最高だよ!』って言ってもらえたので安堵しました。田中さんも弘中さんも、結構キレ味鋭いことを言われることがあるので、それをどう切り取るか、編集には気をつかっています。
田中さんは必ずオンエアを見られているので、『あのシーン、カットされましたね。私、言い過ぎました? 気を付けますね』と言ってくれることも。逆に、『何でカットしたの?』と聞かれることも。狙いや意図があってカットしているので、そのことを丁寧に伝えると納得してくれます。MCの3人が輝きながらも傷つかない編集。これを心がけています」
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