「魔法の虫めがね」の使用は、小さな子どもを想定している。家で使うだけでなく、幼稚園や一時預かり所などでの使用も考えられる。また、老人ホームで高齢者が新聞を読むときに使えるのかもしれないし、外国人観光客が日本を訪れたときに日本語の意味を調べるときに使えるかもしれない。
もちろん、いまのままで使うことはできない。新聞を朗読する、日本語を翻訳するとなると、技術的なハードルが上がるので、ニーズがあれば開発が進むのかもしれない。
ただ、ターゲット層を広げるとなると、難しい側面もある。スマホの存在だ。スマホにも同じような機能が搭載されているので、アプリなどを使いこなせる層には、このデバイスはササりにくい。というわけで、当面は小さな子どもか高齢者がターゲットになりそうである。
年代を考えると、幅が狭まってしまうが、エリアを考えると、広がる余地はありそうだ。例えば、博物館。建物の中で壺が展示されていて、それを見た人が「この壺はどういった価値があるのだろう?」「歴史的な背景を知りたい」と感じたときに、このデバイスをかざせば説明してくれる。壺の口の部分をのぞけば、音楽が流れてきたり、底の部分に近づけると、歴史を紹介してくれたり。さまざまなコンテンツを配信することができるので、これまでになかった楽しみ方を提供することができるだろう。
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