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転職した人の平均年齢、2021年は若手層の割合が増加 理由は?パーソルキャリア調べ

» 2022年03月04日 10時20分 公開

 パーソルキャリア(東京都千代田区)が運営する転職サービス「doda」が、転職成功者の年齢について調査を実施した。その結果、2021年における転職成功者の平均年齢は31.7歳で、男女ともに転職成功者の年齢が低下していることが明らかとなった。

転職 転職成功者の平均年齢

 調査では、2008年〜21年にdodaエージェントサービスを利用したビジネスパーソン約28万人を対象に、転職した年齢を分析した。

 平均年齢の31.7歳は、過去13年で最も高かった前年の32.0歳より0.3歳低下した。男女別で見ても、男性が0.4歳下がり32.5歳、女性が0.2歳下がり29.9歳で、コロナ禍前の19年と同水準になった。

転職 転職成功者の平均年齢 (パーソルキャリア調べ)

 転職成功者の年齢割合を20年と比較したところ、「25〜29歳」のみ前年(38.8%)から40.5%に1.7ポイントアップし、全年代に占める割合は最大を維持した。

 一方、「25〜29歳」以外の全年代の割合は前年より減少し、「24歳以下」は9.4%から9.2%、「30〜34歳」は23.4%から23.3%、「35〜39歳」は12.8% から12.5%、「40歳以上」は15.5%から14.6%となった。

 20代前半や30代前半に比べ、35歳以上のミドル層のほうがより大きく割合を下げたことが分かった。

転職 転職成功者の年齢割合 (パーソルキャリア調べ)

 dodaは、若手層の割合が増加した背景として「コロナ禍で求人を控えていた企業が新卒採用や中途採用活動を再開したこと、また、即戦力採用が主軸だった企業が採用の間口を広げ、ポテンシャル採用を再開する動きが見られていることが要因」と分析している。

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