「購入者からの反応はとてもいい」
台湾の輸出促進機関、台湾貿易センター東京事務所の陳英顕所長は話す。「こんなにおいしい果物は食べたことがない」といった感想も寄せられ、手応えを感じているという。
生の状態では検疫上の制約で日本に輸出することができないため、台湾は今回、官民連携で新たな冷凍技術を開発。零下40度で急速冷凍し真空パックにすることで、日本への輸出を可能にした。
早速、宮城県や青森県の企業から購入を求める声が寄せられたほか、スーパーマーケットとの商談でも「珍しいのでぜひ検討したい」と前向きな声が上がっているという。
陳所長は「これまで台湾の海外マーケットは中国に集中していた」と指摘。禁輸措置をきっかけに、行政や民間が連携して短期間で冷凍技術の開発にこぎつけ、「結果としてはマーケットの多角化につながっている。(禁輸措置の影響は)悪いことばかりではない」と話す。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング