第一生命保険は3月16日、全国の小・中・高校生を対象にした第33回「大人になったらなりたいもの」のアンケート結果を発表した。小学生男女共に昨年と同じ顔ぶれが並び、小学生男子の1位は「会社員」、女子の1位は「パティシエ」だった。
小学生・男子では、1位から5位までが前回と同じ職業が並んだ。トップは「会社員」で9.6%、2位は「YouTuber/動画投稿者」(9.3%)となった。また、3位の「サッカー選手」(8.1%)、5位の「野球選手」(6.5%)は、いずれも変わらぬ人気を博している。
小学生・女子でも「パティシエ」(13.2%)が前回に続き1位、次いで前回6位だった「看護師」が 「幼稚園の先生/保育士」(いずれも7.2%)に並び2位と、順位を上げた。また6位に「YouTuber/動画投稿者」(4.3%)や、8位に「歌手/アイドル」(3.8%)といった職業もランクインした。
中学生・女子では「医師」(6.0%)が、ベスト3に入った。厚生労働省の統計によると、女性医師は2018年時点で7万人を超え、医学部入学者に占める女性の割合も約3分の1となるなど着実に増加している。高校生・女子でも10位に「薬剤師」(2.0%)がランクインするなど、医療関係の職種がすべての年代で高い人気となった。
同社は「コロナに関する報道を通じて、実際に医療現場で働く方々の姿を目にする機会も多かったことから、人の命を救う姿に憧れを持った子どもたちが多かったのではないか」と分析している。
中高生では、昨年に引き続き全部門で「会社員」が1位となった。選んだ職業になりたい理由でも「働きやすそうだから」という回答が上位に入っており、リモートワークの普及で、働く場所を選ばない自由な働き方やワークライフバランスについて意識が高まっていることがうかがえる。
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