コンビニや自動販売機で今や当たり前のように目にする緑茶のペットボトル。米文化の日本人のライフスタイルに欠かせないこの製品群は、飲料大手4社がしのぎを削り、”にごり”、“濃い味”にはじまり近年では健康効果の訴求や環境配慮など激しいマーケティング合戦が繰り広げられている。海外では、世界的な健康志向にコロナが拍車を掛け、ここ数年「緑茶ブーム」が続く。
ところが、国内の茶産業に目を向けると状況は決して明るくない。生産者の高齢化を背景に離農者が後を絶たず、深刻な茶園面積の減少が進んでいる。そうした生産者に直接向き合いながら、”定番”の味を毎年変化させているのが、緑茶ペットボトル飲料でシェアトップの伊藤園『お〜いお茶』ブランドだ。
同ブランドは2018年から4年連続で「最大のナチュラルヘルシーRTD緑茶飲料(最新年間売り上げ)」販売実績世界一としてギネス世界記録に認定された。また、インテージSRI無糖茶飲料市場データによると、21年にナンバー1を記録している。
『お〜いお茶』に15年以上に携わってきた伊藤園マーケティング本部 緑茶飲料ブランドマネジャーの安田哲也氏に、緑茶界の”横綱”伊藤園『お〜いお茶』のマーケティング戦略と、22年の新たな挑戦を聞いた。
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