このTCG版『シャドウバース』では、アプリゲーム版開発・運営元であるCygamesに加え、長年トレーディングカードゲームの開発・製造・運営を手掛けてきたブシロードも加わった。ブシロードはTCG以外にも、新日本プロレスの運営やアプリゲーム、音楽ライブなどの運営をしている。この日発表会が開かれた「飛行船シアター」も、ブシロードが所有している施設だ。
このTCG版である『シャドウバース エボルヴ』においては、企画・開発をCygames、製造・販売・運営をブシロードが担当する形で、2社が共同で事業にあたる。
ブシロードは全国のトレーディングカードゲーム店との根強いつながりから、現在『シャドウバース エボルヴ』の遊び方を1から学べる「全国初心者講習会」を、全国200店舗の店頭で5月31日まで実施している。対面でユーザーにゲームの遊び方を教える必要があるのも、アナログならではの取り組みとも言えるだろう。
ブシロードの木谷高明会長はこう話す。
「いまブシロードの社員が全国を駆けずりまわって初心者講習会をしています。4月からはテレビCMやWeb広告、看板など全国で『シャドウバース エボルヴ』のプロモーションを展開していきます。『シャドウバース エボルヴ』を愛していただける皆さまのために、ブシロードも全力でお手伝いしていきます」
Cygamesとブシロード、エンターテインメント業界を代表する2社がタッグを組んでトレーディングカードゲームを展開していく形だ。アナログのもう一つの良さに、ヒットすればカードゲームを印刷する企業から小売店まで、流通全体も潤う利点がある。
デジタルと異なり、対面での対戦が必要なTCGはコロナ禍でダメージを受けた分野でもある。トレーディングカードゲームの復活がポストコロナの象徴になれば、他の企業もアナログ化の動きに追随するかもしれない。
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