22年3月、食品表示に関する2つの問題が起き、世間を騒がせた。
元お笑いコンビ・雨上がり決死隊の宮迫博之さんがオープンした高級焼き肉店「牛宮城」で、メニュー表記をめぐってトラブルが発生。大きく報道された。
Webページでは「30カ月以上肥育された雌牛のみを使用」としながら、実際には去勢した雄牛を提供していたことが問題となった。
また、高級チーズケーキを販売するMr. CHEESECAKE(ミスターチーズケーキ)でも、Twitterでの炎上騒ぎがあった。商品の賞味期限について製造日より約6カ月とWebページ上に表記していたが、購入者のもとに届いた商品は製造日から4カ月経過したもので、実質の賞味期限が2カ月しかなかったためにトラブルとなった。
牛宮城は宮迫さんが「管理を徹底できていなかった」として謝罪。「雌牛のみ」「30カ月以上肥育」という表現を取りやめるとした。ミスターチーズケーキも「誤解を招く表現となった」として謝罪した上で、賞味期限の表記を「発送日を起点として1カ月以上」と改める対応を取るに至った。
表示をめぐるトラブルについて、筆者は「元バイトAKBのラーメン店、産地偽装は返金で許されるのか?」(21年11月17日付本連載)で取り上げた。
表示をめぐる問題はたびたび発生しているが、一度発覚すると企業のブランドを大きく損なう。では企業はどうすればいいのか? 消費者トラブルを専門とする司法書士の立場から、この問題を考えてみたい。
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