DeNAが採用で掲げているミッションは「挑戦者を惹きつけ、未来を創る」というもの、ビジョンは「主役になれる環境づくり」だ。
これは、DeNAの「一人ひとりに 想像を超えるDelightを」という企業ミッションと大きく関係している。というのも前述のように、人が何を喜びとするかは時代によって変わるので、届けるDelightは一領域に留まらない。変化に対応できること、挑戦を楽しめる人材が求められているからだ。
そのため、応募者が新卒就活生だろうと、第二新卒だろうと、社会人経験が何年あろうと、選考には一切影響しないという。
「便宜上、新卒や中途採用と言っているけれど、どんなタイミングの人でも応募者本人が希望すれば “新卒”として扱う」と小川氏。「理論上は、ほかの企業で働いていて、65歳の定年退職をしたような人でも選考を受けることが可能。寄り道経験者大歓迎、というスタンス」なのである。
とはいえ、まるきり社会人経験のない新卒と、社会人経験豊富な“中途”では業務への理解の速さや習熟度が異なる。研修などの育成計画はどうなっているのだろうか。
「いわゆる中途ではポジションに対してエントリーしてもらう。新卒は、ニューカマーという立場になる」と小川氏。「それぞれが持っているポテンシャルを開花してもらえるような、自由に成長してもらえるような育成を行いつつ、自分にマッチする部署を選んでもらうという点が、社会人経験の有無によって異なってくる」と解説した。
実際に定年退職をした人が応募してきたという事例はないものの、1年から2年ほどどこかの企業に勤めていた、もしくはフリーランスとして同程度の期間働いてきた人からの応募は多いという。
なお、フリーランス経験者からは、「1人では決して受注できないような大きなプロダクトに携わってみたい」「スキルフルな人たちと同じ環境で働いてみたい」といった動機での応募が多いとのこと。彼らもまた、“卒業”することが前提にあるはずだが、それでもDeNAは受け入れているというわけだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング