カラオケシーンは、コロナ禍で様変わりしているようだ。「コロナ前にメインだった二次会でのカラオケ需要は大幅に縮小した」と水口氏は言う。
6〜9分ごとに室内の空気が入れ替わる換気システムなど可能な限りの感染対策を講じているものの、ジョイサウンド側も堂々と「歌いに来てほしい」とは宣伝しづらい。そこで、「歌う」以外のプランをどんどんつくり、積極的にPRしているというわけだ。
21年6月には、全店で「テレワークプラン」を開始。1時間550円、フリータイム1080円(いずれもソフトドリンク飲み放題)と手頃な価格に加え、プロジェクターや電源タップ、HDMIケーブルなどの無料レンタルも可能。防音で気兼ねなくビデオ会議や電話もできる。
オフィス街の品川ではスポットの会議室としての利用が目立つが、そのほかの地域ではフリータイムで3〜4時間利用する人が多いそうだ。ドリンクバーとテレワークは相性が良く、リピート利用も見られることから、今後も同プランを継続するという。
22年2月には、「セルフエステ」「推し活ルーム」「貸出ミシンセット」とユニークなプランを続々と打ち出した。
セルフエステは、キャビテーションやラジオ波などの痩身エステメニューを搭載したエステ機器が30分1000円で使い放題になるプラン。愛知県の名駅3丁目店のみで提供し、5月8日で終了しているが、女性のみならず男性の利用やリピート利用も見られたという。
推し活ルームはピンク色に統一した部屋で、推しの誕生日会や大画面でのDVD鑑賞会などが行えるもの。全国5店舗で提供しており、利用者はほぼ女性で、週末になると予約が取れないほど好評とのこと。同プランは、終了期間を決めずに継続する意向だ。
貸出ミシンセットは、1回1000円でセット一式を借りて部屋をアトリエのように使えるプラン。池袋西口公園前店のみで提供しており、初動こそあまり勢いがなかったものの、関連ツイートがバズったことから予約が急増。8月24日までの延長が決まった。
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