ジョイサウンドでは、そのほかにも「歌わない過ごし方」を多く提供している。ライブビューイングなどの映像を大画面で鑑賞できる「みるハコ」や、ギターやベースなどの楽器をレンタルしてカラオケに合わせて演奏できる「楽器カラオケ」など。いずれも、コロナ禍以前より開始しているが、コロナ禍で再注目されているそうだ。
また「安心して歌えるように」との配慮から、マスクをしたままでもハッキリと歌声が聞こえるという「マスクエフェクト」も20年7月から提供し、好評を得ているという。
この5月に30周年を迎えたエクシングには、創業時から「未知へ挑戦し続けたい」という思いがある。逆境ともいえるこの状況をチャンスととらえ、世の中にないものをつくり、消費者をワクワクさせたい。そんな意欲が社内で高まっていると水口氏。
「コロナ禍以前の状態に戻るにはまだ時間がかかりますし、戻らない可能性もありますよね。カラオケ業界が変わるチャンスだと思いますので、カラオケの新たな使い方をどんどん開発して定着させていきたいなと。個人的には、プリンターなどブラザー工業の別製品でコラボレーションしたいですね」(水口氏)
業界全体がピンチに陥りながらも、ジョイサウンドからは、遊び心のあるプランで消費者を引きつけるバイタリティーが感じられた。
「今のカラオケ業界の最大手はDAM(ダム)さんですが、おもしろいものにトライしていくのはジョイサウンド。そんな立ち位置になれたら」と水口氏は、締めくくった。
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