これまでFintechといえば、主にBtoC領域が主戦場であった。
銀行、証券、保険、運用会社など伝統的な金融業が提供してきた機能に対し、インターネットとの融合、法規制の見直しがなされ、多くのサービスが生まれてきた。
オンラインバンキングやネット証券、家計簿アプリやQRコード決済など、私たちが日常的に利用するお金の流れが管理・可視化され、利便性が高まっている。
そして、今、この流れがBtoBビジネスでも急速に拡大しつつある。背景にはクラウド型のソフトウェアである「SaaS」の成長が大きい。
なぜ、FintechとSaaSは融合が進み、ビジネス拡大の可能性を秘めているのか。
SaaS企業の分析に特化したコンテンツ「企業データが使えるノート」アナリストがLayerXの福島良典CEO、WiLパートナーの久保田雅也氏への取材を交えながら、3つのポイントを解説していく。
- Slack越えの最速成長、グローバル人材市場を変革するSaaS企業ディールとは
海外進出を目指す企業や、国外の高度人材を必要とする企業にとって、海外での人材雇用はこれまで大きな障壁となっていた。こうした手間のかかる一連の労務管理を、1つのプラットフォーム上で完結させるスタートアップが現れた。グローバル人材の労務管理SaaSを提供する米国発のディール(Deel)だ。
- 【対談】バーティカルSaaSトップランナーに共通する成長戦略とは
調剤薬局向けに電子薬歴システムを提供するカケハシ、建設業界で労務安全書類作成・管理クラウドサービスを展開するMCデータプラス。国内でも屈指のユーザー規模を持つSaaS企業は今後の成長をどのように描いていくのか。それぞれの領域で大きな存在感を示す2社の代表対談を企画し、バーティカルSaaS拡大に向けた戦略の要点を聞いた。
- 【解説】バーティカルSaaS 国内でも盛り上がりの兆し
最近、注目を集めている“バーティカルSaaS"という言葉を聞いたことがあるだろうか。業界を問わず利用されるクラウド型のシステムは、部署や部門の課題を水平的にカバーすることから“ホリゾンタルSaaS"と呼ばれている。一方「建設」や「不動産」など、特定の業界に根付いた課題を解決するシステムは、垂直を意味する“バーティカルSaaS"と呼ばれ、徐々に認知が広まってきている。
- 上方修正からさらに上振れのマネフォ決算 SaaS ARRは40%増の129億円に
再び事業成長にフォーカスし、いったんの黒字化を経て投資を再度強化したマネーフォワード。4月13日に発表した第1四半期(2021年12月−2022年2月)決算は、計画を大きく上振れした着地となった。
- SaaS企業の時価総額はなぜ高いのか?
この数年、SaaS企業は新興企業向け株式市場マザーズのIPOにおいて大きな存在感を見せています。新興市場のけん引役ともいえるほど躍進をしたSaaS企業ですが、果たしてこの勢いは、21年以降も続いていくのでしょうか。
- ビジネスパーソンのためのSaaS KPI入門
ビジネス用語として定着した“SaaS”ですが、このビジネスを理解する上で欠かせないのが「SaaS KPI」と呼ばれる指標です。この記事では、SaaSビジネスにおいて、国内トップランナーであるfreeeの決算説明資料を基に、ビジネスパーソンが最低限押さえておきたいSaaS KPIの解説を行っていきます。
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