USEN-NEXT GROUPのUSENが展開する配膳ロボットが「時給は約123円」と紹介され話題になっている。同社のWebサイトによると、ホールスタッフ1人の人件費と比べると「単純計算で毎月29万500円お得」という。SNSでは「ロボットにできることは任せればいい」という意見がある一方、「人の仕事を奪うのでは」という声もあり、賛否両論が巻き起こった。
導入した企業では、配膳ロボットをスタッフや新入社員のように扱う、独自の名前を付けるなど、人のような扱いをしているケースもある。近い将来、ロボットが人の仕事を奪うのだろうか? USENの成伯真紀子さん(ビジネスインテグレーション推進部部長)に見解を聞いた。
そもそも「時給123円」はどんな根拠に基づいているのか? 同社によると、配膳ロボット「KettyBot」を5年リースした場合、ロボット1カ月のリース料金3万1800円+保守サポート費1万2500円/月=4万4300円が、1カ月のロボットにかかるコストとなる。これを、店舗の営業時間(12時間営業×30日)で割ると123.05円となり、ロボットの時給になるという計算だ。
ではホールスタッフ1人と比較すると、どれくらい安くなるのだろうか。ホールスタッフの時給を全国平均の930円で計算すると、1カ月あたりの人件費は33万4800円。ロボットの月額利用料は4万4300円なので、単純計算で毎月29万500円の得になる──とUSENは説明している。
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